残された時間を意識する

数年前から自分に残された時間を意識するようになりました。
50代前半まではそういうことを考えたことはありません。
うつ病であっても時間はいくらでもある。
完解を目指せばよい。
ところがやがて毎年同い年の人間が亡くなるようになります。
健康で元気だったのに、ある日突然倒れてそれきり。
ひとの運命はわかりません。
自分の身にもいつ死が訪れるやもしれぬ。
また健康寿命というものがあります。
男性の場合はおおよそ70歳。
これを過ぎると多くの者が病気がちになり、外出もままならなくなる。
いずれにせよ、人生は有限だということです。
55歳を超えると意識が変わるのです。
ただこれが日常に結びつくかというと、なかなかむずかしい。
うつ病による意欲の減退もあります。
時刻表をみて旅の計画を立てるのが大好きでしたが、過去の話になりました。
それに老眼がすすんで、眼鏡をかけても細かい字がよくみえない。
うつと老化の二重苦です。
あれやこれや考えていると、心がどんどん苦しくなる。
昔は「明けない夜はない」と信じていましたが、待っているのは永遠に続く暗闇です。

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