知識がないと不安がつのる

うつ病になった当初、うつ病の本を何冊か読みました。
知識がないと不安がつのります。
これを解決したいと思ったのです。
著者はさまざまです。
患者や医師、中にはうつ病にかかった精神科医もいました。
内容は似たり寄ったり。
一言でいえば気を楽にして養生しろということでしょうか。
この「気を楽に」ということがむずかしい。
休職して闘病していますから、当然のことながら早く復職したい。
あせってはいないつもりでしたが、心の底はどうだったのでしょう。
退職したら心をおおっていた雲が晴れたのは事実です。
仕事には締め切りがある。
これが気になって夜もうまく眠れない。
悩みを誰かに話すこともできませんでした。
会話する力もなかったのです。
今は当時の状況をある程度、客観的にみることができます。
渦中にあるときはこれが困難でした。
昔、カウンセラーに「本を読んでもうつ病はなおりません。」といわれました。
藁にもすがる気持ちで本にすがっていたのでしょう。

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